iPhone/iPadに入れておきたい!本格派シンセアプリ40選2018年10月10日

IK multimedia

イタリアのIK multimediaはiPhoneの登場初期からiOSに特化した様々DTM関連のプロダクトを創り出して来ました。またアプリだけでなく、シンプルな機能に絞り込んだハード製品の展開も市場を大きく開拓しており、もの凄い勢いでDTM界に存在感を増しているブランドです。
総評としては、様々な音色を奏でる楽しみを求めるのであれば、迷わずこれらのアプリをオススメします。しかし音楽制作を念頭においているのであれば、DTMについての知識もスキルもある程度持っている人の方がいいと思います。ジャンル的にはポップスやロックの楽曲制作と相性がいいでしょう。

SampleTank for iPhone/iPad

SampleTankはPC/Macソフトウェア・ワークステーション音源「SampleTank」直系の4パート・マルチティンバー音源です。
ドラム、ベース、ギター、ピアノ、エレピ、オルガン、クロマチック楽器、ストリングス、ブラス、木管、シンセリード、シンセ・パッド、ボイス、エスニック、パーカッション、サウンドFX等など…400種類以上の音色が16種類のカテゴリーに分類されており、すぐに求めるサウンドを見つけることができます。
各楽器ごとのグルーブやフレーズ、リフ等のパターンも合計900種類以上用意されています。
4トラックMIDIレコーダーを搭載しているので、レコーディングも可能です。
SampleTank for iPhone/iPad

iGrand Piano for iPad

iGrand Piano for iPad も歴史的名器の響きに似たリッチなグランドピアノサウンドだけでなくアップライトピアノの音色も各種収録されています。無料版では、ピアノ音色2種(1機種はユーザー登録後に使用可能)からを選ぶことができて、演奏できる音域はC1からC5の4オクターブです。88鍵全域を使用するには、アプリ内課金での Upgrade to Full Version 購入後に、演奏可能となります。ピアノの音色を6機種から切り替えることができます。
iGrand Piano for iPad

iLectric Piano

iLectric Piano は、ヴィンテージの誉れ高いエレクトリックピアノにそっくりなリッチな響きの音源を使用することができます。ローズやウーリッツァーといったエレピの定番音色やクラビネットの音色だけでなく、ヤマハのCP-70やDX7などなど、エレピ音の要となる重要なサウンドをしっかり装備。
iLectric Piano

Roland SOUND Canvas for iOS

90年代に人気の高かったRolandのソフトウェア・シンセサイザー音源「Sound Canvasシリーズ」のiOSアプリ版。ギターやベースといったバンドアンサンブルな楽器からストリングスやオーケストラ、パーカッション、ブラス、パイプ、シンセサイザーなど、1,600音色/63ドラムセットと豊富な音色を用意。それらのMIDIファイルを高音質で再生させることができます。

その他リバーブ/コーラス/ディレイ/2バンドEQに加えて64種類のインサート・エフェクトを内蔵
Inter-App Audio、Audiobus対応。さらにCore MIDI対応により、Roland SOUND Canvas for iOSを起動したiPhone/iPadをを外部音源として利用することもできます。
Roland SOUND Canvas for iOS

Arturia

Arturiaは1999年にフランスのグルノーブルではじまった、DTM界では有名なブランドの1つであり、どちらかと言うと玄人好みなプロダクトが多いブランドです。

Arturia iProphet

Arturia iProphet

2014年の15年記念イベントに先駆けて発表されたiProphetは、ベクターシンセシスという発音形式の音源を使用しており、各オシレーターのバランスをどう組み合わせていくかをマニアックに設定することができるようになっています。またマトリックス画面ではどの各種パラメータをどう関連づけるか、自由に設定することが可能になっており、シンセでの音色作りが好きな人にとってはたまらないアプリでしょう。


Arturia iProphet

Arturia iSEM

Arturia社は1974年に世界で初めての自己完結型シンセサイザー・モジュール「Oberheim SEM」を発表して話題を呼びました。その「Oberheim SEM」を同社のTAEテクノロジーに基づいてiPad上で再現したものがiSEMです。

色褪せない暖かみのあるサウンドに加え、新たにエフェクト3種類(オーバードライブ・ディレイ・コーラス)追加。70年代に登場したシンセが、2010年代に入ってもなお新しい輝きを放つ不思議です。
Arturia iSEM

Arturia iMini

iMiniは、Moogの伝説的アナログシンセサイザー「Mini Moog」をシュミレートしたiPadアプリです。それまでタンスのような大きさで実用向きではなかったシンセサイザーを、初めてコンパクト化して1970年に登場した「Mini Moog」は当時のシーンでは革命的なポリフォニック・アナログシンセで、エマーソン・レイク・アンド・パーマーを筆頭に世界中で人気を博したモデルです。
Arturia iMini

Wolfgang Palm

PPG WAVEを開発したWolfgang Palm氏によるプラグイン・ブランド。

PPG Wavegenerator

1982年に登場したドイツ製のシンセサイザー「PPG WAVE」を再現したアプリがこの「PPG Wavegenerator」。
「退廃的で病んだ」音という当時のキャッチコピーは少し色褪せた感があるものの、オシレーターの波形を作成できるなど奇妙なサウンドを作れる点でiPadでも人気が高いアプリです。
鍵盤をタッチしたまま上下左右に指を動かすと、サウンドに様々なモジュレーション効果をかけることができるという、タッチパネルならではの操作が楽しいシンセです。
PPG Wavegenerator

WaveMapper

マッピング機能を搭載し、iOSシンセアプリの中でも複雑かつ本格的に音作りを行うことができるベースシンセサイザー。
直感的にサウンドを作ることができながら、複数の音色パッチや内部パラメータをミックスして無限のサウンドの組み合わせを楽しむことができます。

AudioBus対応。
アルペジエーター、簡易シーケンサー装備、10分間のレコーディングといった機能を搭載しています。
WaveMapper

Yonac

YonacはiPhone/iPadアプリMagellanやminiSynth PROを発売しています。
使いこなすにはシンセサイザーの仕組みやをシーケンサーなどのDTMをある程度使いこなせている人であれば、直ぐに楽しめるでしょう。
総評として玄人向けです。

Yonac「Magellan」

「Magellan」は2基のバーチャルアナログシンセ(8音ポリ×2)、2パートコントロール可能なアナログシーケンサー、エフェクトモジュール10基搭載の、本格的なアナログモデリング・シンセサイザー・アプリ。ヴィンテージな空気感の アナログシンセ・アナログシーケンサー・エフェクトラックで、アーリーテクノなスタイルから最先端のEDMスタイルまで対応できます。

エフェクト類はリバーブ、ステレオディレイ、フェイザー、コーラス、フランジャー、ディストーション、ビットクラッシャー、ソニックエキスパンダーを装備。
レコーディング機能やシーケンサー、アルページエーター機能、XYパッドを搭載、インターフェイスもかなり男らしい無骨な仕上がり。1つの鍵盤をタッチするだけで和音を演奏してくれる「コードメーカー」という機能もついていて、楽曲制作をスムーズに行うことができます。

クセがあるのでシンセの仕組みをある程度理解している人向けのアプリと言えます。
Yonac「Magellan」

Yonac「miniSynth PRO」

miniSynth PROもかなり本格的なシンセサイザーアプリiphone用アプリだったminiSynthをipadに最適化させたもので。アナログとFMの2音源方式でLFO、VCF、VCAなどを使用して、すぐにシンセサイザーの音作りと演奏を楽しめます。
miniSynth PRO