iPhone/iPadに入れておきたい!DAW/シーケンサーアプリ26選2018年10月10日

iPhone/iPadに入れておきたいDAW/シーケンサーアプリ

これからiPhone/iPadを使って音楽制作してみたい、という人がまず押さえておくべきDAWアプリ。ですが一言でDAWアプリといっても、手軽にオーディオ録音できるものからパソコンDAWと遜色ない本格的なもの、パソコンDAWソフトと連携がとれるもの、MIDIシーケンスが得意なものと、アプリによって特徴が違います。

ここではiPhone/iPadで使えるDAW/シーケンサーについて、有料のものから無料のものまで厳選した25アプリを紹介しています。
モバイル音楽制作に役立ててください。

手軽に始められる!作曲メモアプリ

Figure,Takeを発売しているPropellerheadはPC/Macの音楽ソフトReasonの会社として有名です。同社のiPhone/iPadアプリは、非常にシンプルで分かりやすく、かつキュートなユーザーインターフェイスデザインが特徴です。
Propellerheadのプロダクトは音楽理論を知らない人でも、直感的に操作してに、直ぐに音楽を作る喜びを感じることができます。
総評としてはこれから音楽を自分で作ってみたい人にオススメなブランドです。

Propellerhead Figure無料

https://www.youtube.com/watch?v=gLLjRH6GJec

App storeでのFigureの説明が、Propellerheadの理念を完結に表現していると言えるでしょう。「空き時間が3分あれば、曲が作れます。Figureはインスピレーションを瞬時に形にする、楽しい音楽制作アプリです。 」PCの操作では味わえない「指先で音楽を作る楽しさ」をPropellerheadのFigureで味わうことができます。

ビートメイキングだけでなくシンセリードまで、これでもかというくらいカンタンに作成できちゃいます。
iPhoneだけでなくiPadでも動作します。
Propellerhead Figure

Propellerhead「Take」無料

https://www.youtube.com/watch?v=Cu2zmzCWEn4

Takeのコンセプトは「クリエイティブ・ボーカル・レコーダー」とのことです。声など録音したものをループさせながら3トラックのオーバーダビンクも出来るので、思いついたフレーズを発展させていく切っ掛けが掴みやすくなるかもしれません。
レコーディングアプリなんて今さら、と思うかもしれませんが、「Take」はシンプルな操作性で3トラックを重ね取りすることができるようになっているなど【思い付いたアイディアをすぐにレコーディグする】ことをコンセプトとして作られているのが特徴です。

簡単に重ね取りできる、というのはありそうでなかった機能ですね。
「Figure」もそうですが、Propellerhead 社のアプリは iPhone というプラットフォームでいかにシンプルに操作するか、ということに追求した使い勝手の良い仕上がりとなっていますね。
Propellerhead「Take」

Apple「Music Memos」無料

Music Memosは、メロディを録音して自動伴奏にも対応するというシンプルな無料レコーダーアプリ。

  • オーディオは録音すると非圧縮フォーマットで保存
  • ベースやドラムを選択すると自動でそれらしい伴奏を追加
  • 各楽器の種類や音量も調節が可能
  • ギターチューナー機能、カポの位置を記録する機能
  • 録音開始を押さなくても、音を認識して自動で録音開始にすることも可能
  • GarageBandやLogic Pro Xへのエクスポート
  • YouTubeやSoundCloudへの直接アップロード
  • iCloudにてトラック保存や共有
  • Apple Music の Connect 配信

と、非常に充実した機能を搭載しています。
「Grageband」や「Logic」といったApple社製DAWソフトのユーザーには特にフレンドリーですね。
シンプルながらミュージシャンをしっかりサポートする本格的な作曲メモアプリです。
Music Memos

本格的に使える!DAWアプリ

Apple「GarageBand」

iPhoneやiPadで作曲したいなら必ず入れておきたいアプリ、Apple社が提供するMacパソコンに標準で装備されている「GarageBand」の機能が盛り込まれたアプリ版です。iPhone7以降には最初から入っているアプリですね。シンセやピアノなどの内蔵音源を使ったMIDIトラック編集、外部ギターやマイクを使ってのオーディオ録音、エフェクトをかけたりといったミックス作業はもちろん、シンセ・リズムマシン・エフェクトといった外部アプリを使ったレコーディングも可能です。

2.1からはAbleton Live風のライブパフォーマンス機能「Live Loops」を搭載するなど、他アプリの追従を許さない充実っぷり。PCとの共有もできるなど、アイデアのスケッチ/デスクトップとの連携にもこれ以上ないDawアプリです。
GarageBand

Steinberg「Cubasis」

パソコンでDawソフト「Cubase」を使っている人でiPadを持っているなら確実に入れておきたいDawアプリ。iPad版Cubaseです。
オーディオ/MIDIトラックを無制限に使用可能、マルチ音源 HALion Sonic を基にした70種類以上のバーチャル・シンセ音源、10以上のエフェクトを搭載したミキサーなど充実した機能を誇ります。

当然Cubaseとのデータ共有が可能となっており、相互でデータがやりとりできます。
Steinberg Cubasis

Auria/Auria Pro

AuriaのiPad画面

48トラックのDawアプリとしてデビューしたiPadアプリ「Auria」。
ソフトシンセの機能は弱いですが、Auriaが有利なのはオーディオの扱いです。録音/編集/ミックスといったオーディオ関連の機能は非常に充実しており、ピッチ補正プラグインの搭載、バス/AUXセンドの使用、ミキサー画面やエフェクターの機能などはGarageBandと比べても高性能と言え、他のDawアプリの追従を許しません。

上位版「Auria Pro」ではソフトシンセを使ったMIDIの打ち込みにも対応できるようになっており、よりパソコン用Dawソフトに近い内容となっています。
Auria
Auria Pro

FL Studio Mobile/Mobile HD

ベルギーにある「Image-Line」社が開発するWindows専用Dawソフト「FL Studio」のアプリ版。
アプリ版ではステップシーケンサー機能が強化されてダンスミュージック制作にはもってこい。他のDaw系アプリよりもエフェクト・プラグインが豊富に揃っているのが特徴。GarageBandはアコースティック系サウンドも入っていますが、このモバイル版FL Studioはシンセ系の音色が充実、ドラムトラックとか音めっちゃいいです。シーケンサとしての機能が充実しているアプリ、Andoroid版も存在します。
FL Studio Mobile
FL Studio Mobile HD

Xewton「Music Studio」

オーディオ/MIDIあわせて計127トラックが使用可能、エレクトロトラックからバンドものまで対応できる、フル機能を搭載したiPhone/iPad対応Dawアプリ。
Xewton Music Studio

Harmonicdog MultiTrack DAW

8トラックレコーディングができるMTR機能に特化したiPhone/iPad対応のDawアプリ。MIDI機能は使えません。
Harmonicdog MultiTrack DAW

4Pockets Meteor

12トラック(最大32トラック)による高品質なレコーディングが可能なiPad専用のDAWアプリ。昔ながらのMTRを操る感覚でカンタンに操作することができます。
4Pockets Meteor

NanoStudio

NanoStudioは、iPhone/iPadなどのiOSデバイス上で使うことができる本格Dawアプリ。
オーディオを録音/波形を編集することはできず、デフォルトでは6トラックしか使用できない(課金で16トラックまで増やすことができる)など機能面では充実してるとは言いがたいですが、サウンドクオリティ・音づくりの自由度ともに高く、リズムサンプラー「TRG-16」などダンストラックを制作するのにはもってこい。操作性もよくDTM初心者でも使いやすいアプリとなっています。

iPhoneでここまでできるというのも魅力ですし、無料で手に入るMac App版 NanoStudioとのデータやりとりも可能なのも、イケてますね。
NanoStudio

Intua「BeatMaker 2」

BeatMaker 2は、16パッドやピアノロールを使ってMIDIの打ち込み/オーディオ編集などを行い、レコーディングやループミュージックの制作に適したiPhone/iPadアプリ。
リズム構築 → ベースライン → シンセサイザー
という順番に作っていけばいいだけなので、初心者でもすぐ始められると思います。

波形編集、ミキシングも可能となっており、iPhoneで手軽に操作できるDawアプリとなっています。
BeatMaker 2

KORG Gadget

KORGによる音楽制作スタジオ。ガジェットと呼ばれる架空のシンセやドラムマシンを自由に組み合わせて、ダンス/エレクトロ・トラックの制作を行うことができるアプリです。2014年の初登場からアップデートを繰り返し、生音系の追加、MIDI対応、そしてアプリとの連携が可能なパソコン・ソフトウェア版Gadgetのリリース(オーディオトラックの録音も可能)など、周辺環境も非常に賑わっていて今最も勢いのあるDAWソフトウェア/アプリとなっています。

KORG Gadget for iPad

TableTop無料

サンプラーやキーボード、ドラムマシンなど同時に15種類のデバイスを使用して楽曲制作することができる無料アプリ。
初回からバンドルされているデバイスは、タッチパッド・サンプラー【Gridlok】、トーンマトリックス【M8RX】、ポリフォニック・ステレオ・キーボード【RS3】、マスター・アウトプット【Mr. O】、8チャンネルのミキサー【Goblin MX8】、ターンテーブル【Spinback】、レコーダー【Recorder M2】、Low-Pass フィルター・エフェクター【Filtr LP】、シーケンサー【T101 – Triggerator】など。

Arturia iMini や AKAI iMPCなどのシンセ・アプリのホストアプリとしても動作するのが魅力的。
無料というのが考えられない、大きな可能性を秘めたDawアプリです。
TableTop