メーカー | Audient |
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カテゴリ | オーディオインターフェイス |
発売時期 | 2025年5月 |
価格 | 150,000 円 (税込) ※1 |
イギリスの老舗オーディオメーカーAudientが発売したiD48は、プロ仕様の高音質を手頃な価格で実現したUSBオーディオインターフェース。同社がスタジオコンソールで培った技術をコンパクトな筐体に詰め込み、これまで高額だった多入出力オーディオインターフェースの価格帯を一気に引き下げました。
このクラスの機材は通常30万円前後することが珍しくない中、iD48はその半額程度で同等の性能を提供しており、本格的な音楽制作を始めたいミュージシャンや、既存の機材からグレードアップを考えているプロデューサーにとって魅力的な選択肢となっています。
iD48の最大の魅力は、8基のAudientコンソールマイクプリアンプを搭載していることです。同社のフラッグシップアナログコンソール「ASP8024-HE」と同じクラスAディスクリート回路設計を採用し、プロの録音現場で求められる透明感と低ノイズ性能を実現しています。ゲインは最大68dB、デリケートなボーカル録音から大音量の楽器録音まで、幅広い用途で高音質な収録が可能です。
フロントパネルのチャンネル1と2には、特別なJFETインストゥルメント入力が装備されています。JFETは真空管と似た特性を持つ電子部品で、クラシックな真空管アンプのような温かみや豊かな倍音成分を音に付加します。エレキギターやベースを接続した際に、通常のライン入力特有の硬さが少ない、太く音楽的なサウンドでの録音が可能となっています。
これは特にロックやブルース、ジャズなどのジャンルでギターやベースの生々しい質感を求めるミュージシャンにとって価値のある機能です。アンプシミュレーターを使用する前に、楽器本来の音に深みと温かさを与えることで、より説得力のあるサウンドを提供します。
iD48は32bit ESSコンバーターテクノロジーを採用し、24bit/96kHzの高品質なデジタル変換を実現しています。アナログ信号をデジタルに変換する際の音質劣化を最小限に抑え、録音から再生まで一貫して高い音質を維持できます。
入出力構成は24入力32出力という充実した仕様で、USB経由では24同時出力が可能です。ADAT入出力を2系統ずつ備えているため、外部のマイクプリアンプやAD/DAコンバーターと組み合わせることで、さらに多くのチャンネルを扱うことができます。大規模なレコーディングセッションにも対応可能で、将来的な拡張性も確保されています。
iD48は冷却ファンを搭載しないファンレス設計を採用しており、動作音が非常に静かです。本体のサイドには排熱用のスリットが設けられており、そこから効率よく熱を逃がす構造になっています。ボーカル録音などのマイク収録においても、ファンの駆動音が録音に混入する心配がないため、プロフェッショナルな録音環境を維持できます。
バランスインサート機能により、ハードウェア・エフェクトをDAWセッションにシームレスに統合することができます。従来、アナログアウトボードを使用する際は複雑な配線や設定が必要でしたが、iD48のインサート機能を使用することで、ハードウェアエフェクトをまるでソフトウェアプラグインのように簡単に使用できます。ヴィンテージコンプレッサーやEQ、リバーブユニットなどのアナログ機材を活用したいプロデューサーやエンジニアにとって嬉しい機能です。
iD48は独立したヘッドフォン出力を2系統備えており、最大600Ωのヘッドホンも余裕でドライブできる高品位なヘッドホンアンプを搭載しています。複数の人が同時にモニタリングしたり、異なるインピーダンスのヘッドホンを使い分けたりすることが可能です。
メインスピーカー出力に加えて、オルタネートスピーカー出力も用意されており、複数のモニタースピーカーを接続して音質チェックを行うことができます。さらに、エクストラライン出力から外部ヘッドフォンアンプへ信号を送り、アーティスト用のモニターソースとして活用することも可能です。
トークバック機能では、USBマイクやコンピューターの内蔵マイクを専用のトークバックマイクとして使用できるため、貴重なマイクプリアンプのチャンネルを録音専用に確保できます。ユーザー設定可能なファンクションキーが2つ用意されており、スピーカー選択、ディム、モノラルサムなどの機能を割り当てることができます。
接続端子 | USB , |
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サンプリングレート | 24bit/96kHz |
入出力端子 | 24in/32out |
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