メーカー | BEHRINGER |
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カテゴリ | アナログシンセ |
発売時期 | 2025年8月 |
価格 | 79,800 円 (税込) ※1 |
近年、シンセサイザーの世界では名機の復刻や再設計が相次いでおり、往年のサウンドを現代的な仕様で楽しめる製品が注目を集めています。Behringerが発表した MS-5 もその一つで、1970年代後半にRolandから登場したアナログシンセサイザー「SH-5」をベースに開発されています。
SH-5は知名度こそ他の名機に比べて高くはありませんが、個性的なフィルター構成と力強いアナログサウンドにより、一部のシンセ愛好家から“隠れた名機”として高い評価を受けてきました。Behringer MS-5はその設計思想を継承しながら、MIDIやUSB、CV/Gateなど現代の制作環境に対応した接続性を備えており、アナログの荒々しいキャラクターをDAW中心の制作にも取り入れることができます。
Roland SH-5は1976年に発売されたアナログ・モノフォニック・シンセサイザーで、当時のシンセの中でも特にフィルターの自由度が高い機種として知られています。デュアルVCO構成に加え、バンドパスやハイパスを含むマルチモードフィルターを備えており、他機種にはない独特の音響キャラクターを持っていました。
ノイズジェネレーターやリングモジュレーターを搭載するなど、サウンドデザインの幅が広く、現在でも実機はコレクターやシンセ愛好家の間で高値で取引される存在です。
Behringer MS-5はSH-5を忠実に再現するだけでなく、現代の制作環境に合わせた改良が加えられています。まず、37鍵のセミウェイテッド鍵盤を搭載し、外部機器と連携しやすいMIDI In/Out/ThruやUSB端子を標準装備しました。
また、接続端子の拡充により、モジュラーシステムやDAWとスムーズに統合できる点はオリジナルにはない強みです。SH-5の音の個性を継承しながらも、現代的なワークフローに対応した点がMS-5の大きな特徴といえるでしょう。
MS-5の仕様はSH-5の構造を踏襲しつつ、モダンな要素を加えたものになっています。
ベースからリード、効果音や実験的なサウンドまで幅広く対応できます。
MIDI In/Out/Thru、USB端子を装備し、DAWとの直接接続が可能。CV/Gate入出力を搭載しており、モジュラーシステムや他のアナログ機器と連携する際にも高い自由度を持ちます。
外部オーディオ入力を通してシグナルをフィルターやVCAに通すことも可能で、シンセ以外の音源処理にも活用できます。ステレオアウトやヘッドフォン端子も備えており、ライブ環境や宅録でも扱いやすい仕様です。
現代的なシンセに比べると輪郭はややワイルドで、オーガニックで存在感のあるサウンド。フィルターの組み合わせやリングモジュレーションを活用することで、従来のシンセでは得られない厚みや複雑なテクスチャーを作り出すことができます。
シンセ愛好家にとってはクラシックな個性を楽しめる一方で、現代的な制作環境との親和性も高いため、スタジオでもステージでも活躍できる一台といえるでしょう。
仕様 | 接続端子:MIDI IN/OUT/THRU(5 DIN)、USB(Type B)、MAIN OUT x2、ヘッドフォン(3.5mm TRSステレオ) インピーダンス:32Ω 電源:専用 12VDC アダプター(センタープラス) 寸法:90 x 647.5 x 360.7 mm (H x W x D) 重量:9.88 Kg サポート:Windows 7以降/Mac OS X 10.10以降 |
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