メーカー | KORG |
---|---|
カテゴリ | iPadアプリ |
発売時期 | 2014年 |
環境 | iOS 8.0 以降。 iPad 対応。 |
KORG Gadgetはガジェットと呼ばれる15個のモバイルシンセサイザー/ドラムマシンをコレクションし、それらを自由自在に組み合わせて、強力なダンスミュージックを制作できる、iPad専用のモバイル音楽制作スタジオです。
「モバイルシンセサイザースタジオ」という肩書きのKORG Gadget for iPad は、ガジェットと呼ばれる15の架空のシンセやドラムマシンを自由に演奏したり組み合わせ、付属のDAW機能でトラック制作までできちゃうiPad専用の音楽制作アプリ。KORGの技術で「イマドキ」なサウンドをガンガン鳴らすことができるんですが、このアプリの面白いところは、15個のガジェット一つ一つが架空にも関わらず非常に作り込まれている点。どのようなガジェットが用意されているか順番に見て活きましょう。
一つひとつのガジェットにはなんと世界中の大都市の名前がつけられています。しかもどのガジェットも2次元にしておくのはもったいないくらいの突き抜けた存在感で、グラフィックを見ているだけで楽しいですね♪
これらガジェットは、スケール対応キーボードによって楽器の演奏経験が少ないユーザーでも簡単に楽曲を作ることができるようになっています。
まずはロンドン(イングランド)。ドラム音源ガジェットです。
エレクトロ、ミニマル、ダブステップなどに即戦力で使用できるとのこと。各パートに3つのエフェクトと、マスター・エフェクトを搭載しています。
シカゴ(アメリカ)はアシッドハウス直系のベース・シンセ。
エグいサウンドが搭載されていますね。リードシンセやベース音にピッタリ。「Bite」フィルター、アルペジエーター、マルチ・エフェクトを搭載しています。
マルセイユ(フランス)はブラス、ストリングス、シンセサイザー、エレピなど往年のサウンドを搭載したポリフォニック・シンセサイザー。
設定したスケールに沿った和音の演奏が可能な「Chord」機能を搭載しています。
ブリュッセル(ベルギー)は最も近代的でモダンなシンセサイザー。
どこかで聞いたことがあるポピュラーなサウンドが入っています。
キエフ(ウクライナ)はスペーシーなサウンドが得意なシンセサイザー。
4つのオシレーターによる「ベクター・シンセシス」で亜空間のようなシンセサウンドを手に入れることができます。
ダブリン(アイルランド)は図太いベース・サウンドが得意なシンセサイザー。
インターフェイスでわかるように、パッチングして音を変化させることができるんです!!細かい!!!!
Phoenixは KORG POLYSIX を彷彿とさせるポリフォニック・シンセサイザー。
パッと聞いただけではアナログ・サウンドに見間違うほど暖かみのあるサウンド。
マイアミ(アメリカ合衆国)はベース系シンセサイザー。
ダブステップを意識したウォブル・サウンドを作り出すことができます。
グリーンのインターフェイスがワクワク感を煽ります。
東京(日本)はアナログ・ドラム音源です。
ピコピコしたサウンドと派手な外見がTOKYOっぽいかも?!
ウォルフスブルク(ドイツ)は、アナログ・シンセの波形をリサンプリングし収録したガジェット。
ベルリン(ドイツ)はリード音色が得意なシンセサイザー。
シンク・オシレーターが独特のうねりを生み出すガジェットです。
ヘルシンキ(フィンランド)はアンビエントやチルウェイブのジャンルで使えそうなパッド・サウンド系シンセ。
北欧らしいヒンヤリとしたサウンドですね。
チェンマイ(タイ)はポリフォニック・シンセサイザー。
ゴールドの見た目のような金属的なベルトーンが特徴のガジェットです。
アムステルダム(オランダ)はワンショットやシンセ音/スクラッチ音/FXなどのPCM音源モジュール。
個人的には Amsterdam のインターフェイスが一番ツボでした。2次元のはずなのに、なんじゃこの立体感は?!
キングストン(ジャマイカ)は8ビット・コンピューターのピコピコサウンドが得意なポリフォニック・シンセサイザー。
片手で持ちやすい縦向きのユーザーインタフェースを採用していて、iPad の画面を縦に2分割して「曲作り」と「音作り」を同時進行できるようになっています。
1つのガジェットを操作するときは、上画面でフレーズを組み立て、下画面でサウンドエディット。
曲全体を操作するときは、上画面でソングを組み立て、下画面でミキシング。
これが操作の基本みたいです。
最新のiPad Airだと25トラックまで使えるみたいです。
ガジェットの一つひとつは。外部MIDIキーボードを使用することでより本格的な演奏も可能となっています。また作ったデータはオーディオデータとして書き出し可能、その他iOS技術である AudioCopy や WIST にも対応しています。
パソコンのDAWソフトとの連携もできるので、持ち出し可能の「セカンドDaw」として気軽に使うのがいいかもしれません。
また、KORG Gadgetで作った曲は、世界中のKORG Gadgetユーザーが集まる楽曲共有サービス「GadgetCloud」に公開することが可能な他、SoundCloud、Facebook、Twitterなど、あらゆるSNSに本アプリから直接投稿することができます。
新バージョン 1.0.3(コードネーム:Santa Clara)、新しい機能をいくつも搭載しての新登場です。どんな機能が追加されたか見てみましょう。
Bilbao(ビルバオ)はローファイな質感が特徴的な16パート対応のワンショット型サンプラーガジェット。ドラム音源ガジェット「London」を拡張してくれます。
Abu Dhabi(アブダビ)はループサンプルをスライスして自由自在にグルーブを作り上げることができる先進的な未来型サンプラーガジェット
どちらも追加課金で¥1,000(税込み)、かなりエッジが効いたサウンドとなっています。
従来は縦向きのみの操作だったのを、横向きのランドスケープモードにも対応。操作性が格段にアップしましたね。
MIDIキーボードやMIDIコントローラーなどと iPad を繋いでの操作が可能になりました。より本格的な演奏ができますね、
そして最大の特徴がDawソフト「Ableton Live」と連携できるようになった点。KORG Gadget 内で制作した各トラックをオーディオ・ファイルに変換し、Live上で「プロジェクト・ファイル」として簡単に読み込むことができるようになりました。KORG Gadget for iPad アプリをより本格的に使用する一つのきっかけとなりそうです!
バージョン 2.0.0 にアップデート
ユニバーサル対応になり、1度購入すればiPhone、iPad、iPad ProどのiOSデバイスでも使用できるようになりました(iCloud同期)
インサート・エフェクト(イコライザー、コンプレッサー)追加
全ガジェット(キーボード型のみ)にアルペジエーター機能、コード・トリガー機能を追加
シーケンサーが強化されました
[tubepress mode=”tag” tagValue=”KORG Gadget for iPad”]
KORG Gadget for iPadの最初のレビューを書き込んでみませんか?