メーカー | WAVES |
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カテゴリ | ピッチ補正/ボーカル処理 , プラグイン・エフェクト |
発売時期 | 2018年4月 |
価格 | 5,720 円 (税込) ※1 |
WAVES Butch Vig Vocalsは、グラミー賞受賞プロデューサーButch Vigのボーカル処理テクニックを再現したマルチエフェクト・プラグイン。EQ・コンプレッサー・ディエッサーに加え、独自のサチュレーション機能、ニルバーナ『Nevermind』やスマッシング・パンプキンズ『Siamese Dream』など90年代ロックの象徴的なボーカルサウンドを、簡単な操作で再現。ロックを中心としたジャンルで「ミックス内で浮き立つボーカルサウンド」を手軽に構築できます。
推奨ユーザー
- 90年代オルタナティブロックのヴィンテージボーカルサウンドを再現したいプロデューサー
- ボーカル処理を単一インターフェースで統合管理したい人
- ボーカルトラックのデジタル録音による平坦さをチューブサチュレーションで補正したいエンジニア
- ボーカルトラックの輪郭強調とマスキング軽減を同時に達成したい人
特定の時代のサウンドを再現するツールですが、現代の音楽制作に通用する普遍的なボーカル処理プラットフォームとしての価値を有しています。特に「Focusコントロール」による周波数帯域の直感的操作と「サチュレーションブレンド」による微細な質感調整の組み合わせは、経験の浅いユーザーでもプロ級の結果を導き出せる設計と言えます。90年代ロックサウンドの再現はもちろん、現代のポップスやエレクトロニカにおけるボーカル処理にも十分応用可能な、汎用性の高いプラグインと言えるでしょう。
Butch Vig(本名:Bryan David Vig)はウィスコンシン州出身のプロデューサー兼ドラマー。1980年代後半にSmart Studiosを共同設立し、独立系ロックバンドのプロデュースで頭角を現しました。1991年にプロデュースしたニルバーナの『Nevermind』は全世界3,000万枚以上の売上を記録し、グランジムーブメントを世界的現象に押し上げました。
主なプロデュース作品:
– ニルバーナ『Nevermind』(1991)
– スマッシング・パンプキンズ『Gish』(1991)/『Siamese Dream』(1993)
– ソニック・ユース『Dirty』(1992)
– ガービッジ『Version 2.0』(1998)
– グリーン・デイ『21st Century Breakdown』(2009)
1994年に自ら参加するバンド「ガービッジ」を結成。シンガーShirley Mansonを迎え、『Only Happy When It Rains』『Stupid Girl』などの国際的ヒットを生み出しました。2023年現在までに7枚のスタジオアルバムを発表し、全世界累計1,700万枚以上のセールスを記録しています。
1. プリエフェクトフィルタリング
– LoCut(20Hz-250Hz):低域のハムノイズ除去
– HiCut(8kHz-20kHz):デジタル録音の高域ハッシュ軽減
– MidDip(500Hz-2kHz):ボーカルとギターのマスキング低減
2. 特性EQセクション
– 低域:80Hz中心のベル型、±6dB
– 中域:1.5kHz中心のシェルビング、±9dB
– 高域:8kHz中心のハイシェルフ、±6dB
3. Focusコントロール
1kHzと2kHzを連動制御するバンドパスフィルター。ボーカルのアタック感(1kHz)と空気感(2kHz)のバランスを直感的に調整可能です。
1. Vig Compressor
光学式コンプレッサーの特性を模した非線形反応パラメーターを搭載。Ratioは2:1から10:1まで連続可変可能で、特に4:1設定時にButch Vigの「透明な圧縮」を再現します。
2. DeEsser Pro
シングルバンド(5kHz-8kHz)/デュアルバンド(2kHz-4kHz + 6kHz-10kHz)の2モードを選択可能。従来のディエッサーでは困難な「歯擦音抑制+高域ニュアンス保持」を両立します。
1. Tubeモード
12AX7真空管をモデリングした倍音生成。入力レベルに応じて2次/3次倍音比が変化する「音楽的なサチュレーション」を実現します。
2. Solid Stateモード
1960年代のトランジスタ・アンプを再現した奇次高調波優位のサチュレーション。ロックボーカルに必要なアグレッシブさを付加します。
3. Blendコントロール
サチュレーションをParallel処理として混合可能(0-100%)。原音のクリアさを保ちつつ質感を向上させる「ニュートラル・サチュレーション」が特徴です。
1. LoCutを120Hzに設定し低域の不要共振を除去
2. MidDipを800Hzで-3dB適用(ギターとの被り低減)
3. Focusコントロールを1kHz側にやや強調(アタック感増強)
4. Tubeサチュレーションを25%ブレンド(ヴィンテージ感付加)
5. Vig Compressorを4:1 Ratioで3dBゲインリダクション
クリアでありながらパンチのある90年代ロックボーカルサウンドを再現します。
1. HiCutを16kHzに設定(デジタル鋭さ軽減)
2. 高域EQを8kHzで+4dBブースト
3. Solid Stateサチュレーションを15%適用(高域延伸効果)
4. DeEsserをデュアルモードで適用(4kHz/-3dB + 7kHz/-5dB)
5. Focusコントロールを2kHz側に微調整(空気感付加)
現代的なポップボーカルにヴィンテージの温かみを加える設定例です。
1. 全チャンネルで同一プリセットを適用
2. メインボーカルと周波数帯域をずらすためMidDipを1kHzに設定
3. コンプレッサーRatioを6:1に変更(ダイナミクス統一)
4. サチュレーションブレンドを40%に増量(分離感向上)
5. Pan位置ごとにFocusコントロールを微調整(立体感演出)
コーラスワークの整合性を保ちつつ立体感を創出する手法です。
Windows | Windows 10 64 bit, Windows 11 |
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Mac | Monterey 12, Ventura 13, Sonoma 14, Sequoia 15 |
RAMメモリ | 8GB以上(Grand RhapsodyおよびBassFingerは16GB以上) |
仕様 | CPU:Intel / AMD / Apple Silicon |
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