メーカー | Moog |
---|---|
カテゴリ | アナログシンセ , シンセサイザー |
発売時期 | 2024年7月 |
価格 | 98,800 円 (税込) ※1 |
Moog Labyrinthは、Moogセミモジュラー・シンセサイザー・シリーズの第5弾として登場した「Parallel Generative Analog Synthesizer(並列生成型アナログシンセサイザー)」。伝統的な東海岸スタイルのシンセサイザー・メーカーとして知られるMoogが、西海岸サウンドを意識して開発した非常に珍しい製品で、その名の通り複雑に絡み合う信号経路と生成的なシーケンサーにより、予測不可能かつ魅力的なサウンドスケープを生み出します。
クラシックな西海岸サウンドをベースにしながらも、Labyrinthの最大の魅力は、その複雑な信号経路と自動生成されるシーケンスにあります。この「迷宮」のような構造により、ユーザーは常に新たな発見と予想外のサウンドに出会うことができます。2基のジェネレーティブ・シーケンサーが時間の経過とともに変化し展開していくサウンドに命を吹き込み、ユーザーはその展開とスケールを自在にコントロールすることができます。
特に以下のようなミュージシャンやサウンドデザイナーに最適です:
- 実験的で予測不可能なサウンドスケープを探求したいアーティスト
- 西海岸スタイルのシンセシスを、Moogのアナログ・クオリティで体験したい方
- ジェネレーティブ・ミュージックや確率論的なシーケンスに興味のあるプロデューサー
- 既存の楽曲に独特の質感と展開を加えたいサウンド・デザイナー
- モジュラー・シンセの複雑性とセミ・モジュラーの使いやすさの両方を求める方
Labyrinthの信号経路は文字通り「迷宮」のような複雑さを持ち、並行した多数の信号経路を特徴としています。
– サイン波を出力するメインVCO
– モジュレーション用のVCO(三角波)- 特筆すべきは、これがLFOではなく完全なVCOであり、低周波数から1.3kHzまでの幅広い周波数レンジをカバー
– リングモジュレーター – 2つのVCOを掛け合わせる
– ノイズジェネレーター
Labyrinthの核となるのは2つの8ステップシーケンサーで、以下の機能を持ちます:
– 並行して使用することも、SEQ CHAINで連結して16ステップの単一シーケンサーとしても使用可能
– 従来のシーケンサーと異なり、各ステップに任意の音階を割り当てられず、自動生成される特徴的な設計
– 15種類のスケールクオンタイズ機能(メジャー、マイナー、日本の平調子ペンタトニックなど)
– BIT SHIFT機能(シーケンスを右に1ビット回転)
– BIT FLIP機能(ON/OFFを反転)
– Corruptノブ(最小値ではシーケンスをループ、12時以下で電圧値のみランダム変更、12時以上でシーケンスのビット自体もランダム反転)
– ウェーブフォルダー(VCW)– 西海岸スタイルの代表的な波形処理
– フィルター(VCF)– 従来のMoogフィルター
– VCW/VCFの流れを本体スイッチで切り替え可能
– VCW BIASノブで複雑な倍音を加え、波形折りたたみを強化
Labyrinthの音色特性は、西海岸サウンドのDIY精神と実験性を体現しています:
– 偶然性の計算を用いて、互いに絡み合いながらねじれ曲がる2つの8ステップパスが生成する、予測不可能でありながらも音楽的なフレーズ
– Corruptノブで「フレーズガチャ」のような体験が可能 – つまみを時計回りに回してランダム生成されたフレーズが気に入ったら、つまみを最左に戻すことでそのフレーズで固定
– ポリメトリックなメロディパターンの生成
– ウェーブフォルダーと従来のフィルター処理の両方を利用可能
– パラレルボイス・プロセス・パスによる、時間経過とともに変化するサウンドモーフィング
– 2基のオシレーターによるデュオフォニックでメロディックな対位旋律
– 金属的なFMサウンド
– アナログ・シンセドラムのサウンド
– 複雑で豊かな倍音構造
– ノイズや偶然性を取り入れた有機的なテクスチャー
– 時間とともに変化する動的なサウンドスケープ
Labyrinthは、その複雑性と生成的な特性から、様々な使い方が考えられます:
– 従来の音楽制作の枠を超えた、偶然性に基づく作曲アプローチ
– MIDI INやVCO 1V/OCTパッチ入力を活用し、外部シーケンサーやMIDI鍵盤から従来の演奏法と組み合わせる
– 安定したドラムパターンやベースラインの上に、予測不可能な展開を持つ彩りを追加
– リアルタイムでのパラメーター操作による、常に変化する即興演奏
– Corruptノブを活用したパフォーマンス中のシーケンス変化
– パッチング変更による信号経路の動的な再構築
– 映像作品や実験的な音響作品のための複雑なサウンドスケープの生成
– 西海岸スタイルの波形折りたたみと東海岸スタイルのフィルタリングを融合した独自のサウンド探求
– 時間の経過とともに変化する、自律的なアンビエントテクスチャーの生成
– モジュラーシンセシステムへの統合
– 従来のシーケンサーやDAWとの連携
– 他のセミモジュラーシンセサイザーとの相互接続による拡張可能性
仕様 | ■アナログ・シンセシス・エンジン ・ソース:VCO、モジュレーションVCO、リングモジュレーター、ノイズジェネレーター ・シグナルプロセッサー:ボルテージ・コントロールド・ウェーブフォルダー×1、 ・ボルテージ・コントロールド・ステートバリアブル・フィルター×1、 ・ボルテージ・コントロールド・アンプリファイヤー×2 ・モジュレーター:エンベロープ・ジェネレーター(ディケイのみ)×2 ・デュアル・ジェネレーティブ・シーケンサー ・8ステップ・ジェネレーティブ・デジタル・シーケンサー×2 ■パッチベイ ・ジャック総数:3.5mm×32 ・入力:入力端子×20 ・出力:出力端子×12 ■リアパネル ・オーディオ:6.3mmTRSヘッドフォンまたは6,3mmTSインストゥルメント ■電源 ・電源アダプター接続 ・セキュリティー:Kensington lockスロット ・電源アダプター付属 ・仕様:壁コンセント;バレル接続;センタープラス ■重量・寸法 製品のみ ・重量:1.5Kg ・寸法:32.61W×14.33D×10.67H(cm) 化粧箱を含む ・重量:2.4 kg ・寸法:35.97 W x 20.73 D x 16.76 H(cm) |
---|
※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。
Roland SE-02 Analog Synthesizer